- | HOME |
黒染め加工
- 2011/01/07(金) 17:18:45
黒染加工と言うのを知ってますか?
ホームセンターなどに黒色のビス・ボルトやペンチ等工具で
塗装じゃ無いような品物みませんか?
これは、古くから行われている鉄の表面処理ですが
化学的にアルカリ処理によって鉄の表面に四三酸化鉄という酸化皮膜を作り
鉄の表面に「サビ止め」を行う加工です
この皮膜はサビの一種で一般的に「黒サビ」と言われるもので
赤サビとは異なり、強固でサビが進行しにくい状態を保ちます
黒塗装をしたように少し艶のある表面ができ見栄えも良くなります。
このシャフト、地元の同年の大工さんから依頼を受け、祭りの山車に使う物。
テーパー部分にロープを巻き取るので、サビ止め塗装は出来ない(直ぐに剥がれる)
まして、油など塗れば、ロープに染みこみ、重要文化財である山車を汚しかねない
無塗装で錆びてロープに付いても、同じく山車を汚しそう、、、。
どうしたものかと思案六法、結局、黒染めしてみる事にしました。
もちろんウチはメッキ屋とかでは無いので、化学処理の黒染めは出来ません。
で、これまた古い工法で黒染めをしてみました。
バーナーで炙り、その後、油に浸して冷ますのです。
炙り方や時間、浸す方法などそれなりの方法があり、
誰でも出来ると言うものでは無いですが(鍛冶屋なら普通です)
長い物の割にはまあまあの出来、良いテカリ具合に仕上がりました。
この記事に対するトラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にコメントする
- | HOME |
この記事に対するコメント